gasper's diary

Linux導入防備録

迷走ログ(2):あるいは悪夢の始まり

 ブログを始めたはいいが、まさに三日坊主。書物をする習慣がついてないと、続けるのは本当に難しい。ま、鬱々していても仕方ないので、気を取り直して再開。この間、くだらないブログを覗きに来てくれた方が20名。ありがとうございます。m(_ _)m

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 順調すぎるくらい順調にスタートした我がLinuxライフだが、こうなるとサブマシンにもLinuxを入れてみたくなる。ターゲットはIBMThinkpad X22、Pentium3(733MHzだったかな?)搭載の老兵だが、バッテリーが寿命を迎えた以外はなんとなく動いており、旧メインマシンの不調期には随分とお世話になっている。これも現在はXPを入れてあるのだが、ここにLinuxをインストールしてみよう、と思い立った次第。先にメインマシンの環境を整備しろよ…と言われそうだが、その時にはいいアイディアだと思ったんです。

 このThinkpad X22、もともと30G程度のHDDだったのを120Gに換装済み、メモリも640Mと仕様上のMaxまで増設済み。ただしメーカーオプションのWiFiモジュールはついておらず、BuffaloのPCカード(正確にはCardBus)型Wifiアダプタでネットワーク接続しているのだが、なんせBuffaloなので、メーカーからLinuxドライバが出るとは思えない。一応ぐぐってみたら、米国法人のサイトでは配布しているという情報があったのでアクセスしてみたのだが、もう消えていた。さすがバッファロー、そしてそんな製品を購入した自分、バンザイ!

 

 そこで止まればいいものを、「USBメモリからインストールすればいいんだし、今のLinuxなら自動認識してくれるかも」と暴走した先週の自分、今からちょっと殴りに行ってやりたい。思い出すのもアレだけど、起こったトラブルとその対処。どうぞ御笑読ください。

# 話はずれるけど、「御笑読」という言葉を許すかどうかって、結構言葉への考え方が出て好きです^^

 

・NTFSパーティションを縮小してLinux用の領域を用意する

 Gigazineで紹介されていた、Partition Wizardというツールで簡単に行えた。大分前に調べたときはNTFSパーティションをうまく操作できるツールは怪しげなものばかりだった記憶があるのだが…よく見たらこの記事も5年ほど前のもの。勉強不足がばれますな。

パーティションのリサイズ・作成・コピー・変換・完全消去などが簡単にできるフリーソフト「Partition Wizard Home Edition」 - GIGAZINE

 

USBメモリLinuxインストーラを入れて、システムを起動する

 X22には、Ver.1.xながらUSBポートが用意されているし、USB HDD/CD-ROMドライブからのブートもサポートされているので、これは簡単。メインマシンのときはWindows環境で作成したインストール用USBメモリを、Linux環境で作成する程度の違いしかない…と思っていたのだが、これが大間違い。BIOSをどう設定しても、USBメモリから起動してくれないのだ。

 例によってgoogle先生に教えを請うたところ、X22はBIOSでHDDとUSBメモリを区別しており、USBメモリからはブートできない仕様になっているとか。どちらもUSBマスストレージクラスとして実装されていると信じていたのだが、違うのかな…

 

 これについては、 PLoP Boot Manager を使うことで解決。簡単にいえば、USBメモリを含むさまざまなメディアからのブートをサポートしたブートローダで、X22のようにBIOSの制限があるマシンでもUSBメモリなどからブートできるようになるというありがたいソフトだ。もちろん、HDDにインストール済みのWindowsも選択項目の一つとして残り、必要なときには普通にブートできる。

 

 インストーラ(というか、ライブLinuxのイメージ)のダウンロードには、前回はWindows上でLinuxLive USB Creator というフリーソフトを使って行ったのだが、今回はLinuxMint上のBitTorrentクライアントを使ってみた。前回3時間近くかかったのが約1時間。BitTorrentP2Pなのでものによって(というか、そのファイルの配布状況によって)ダウンロード速度が大幅に変化するが、メジャーなディストリビューションであれば、こちらの方がずっと快適だと思う。 Windows用のBitTorrentクライアントも山のようにあるし、次回(があれば)、WindowsでもBTでダウンロードしたイメージをLinuxLive USB Createrで書き込むことを決意。

 

 マシンスペックが低いので、インストールしたのは軽い(らしい)LinuxMint Xfceの最新リリース(Mint16)。 さすがに結構時間がかかるものの、やっぱりノートラブルでLinuxが動き出した。今どきのLinuxすごい!

 

…で終わればめでたいのだが、X22側のシステムは未だに安定動作には至っていない…。続きは次回に。

 

 

ここまでの迷走ログ

日記風にやってきたことを書こうと思っていたけれど、これだといつまで経っても2週間分の時差が埋まらないことに今気づいた(最初に気づけよ!)。ということで、ちょっと駆け足になるけれど、ここまでの軌跡。とりあえず最初の一週間。

 

  • 日本語入力についてはcannaとやらがあったな...とパッケージ・マネージャから検索をかけ、引っかかったものを片端からインストール。なぜか anthy5とやらが使えるようになってとりあえず解決。googleIMEはないかなぁとダメ元で調べてみたら、MOZCを発見してすぐさまインス トール。WindowsでもgoogleIMEを使っていたので、かなりストレスなく使えるようになった。
  • PATA I/Fが到着し、Windowsマシンで使っていた500GのHDDを接続。これまたPnPのノリで問題なく認識、NTFSボリュームもそのままマウントできる。今どきのLinux、すごい!
     ついでにいうと、マウントも/etc/fstabをいじらなくても、GUIベースのファイルマネージャから対象のボリュームをクリックするだけでマウントできる簡単さ。自分のような知識不足な人間でも迷うことは少なそう。ただ、ファイル名の長さ制限がNTFSより厳しいようで、極端に長い名前のファイルがコピーできないなどの些細なトラブルはあった。
  • メーラの変更。Windowsでは20年近くBecky!を使ってきたのだが、溜め込んだメールをどうやって移行しようか...でググりまくるはめに。以下のサイトの情報を参考にして作業したが、手作業に頼る部分が多くてがっくり。ちょっとシェルスクリプトなりなんなり使えばラクにできそうなので、ちょっとリハビリしないとダメか。
    参考にしたサイト: Becky!⇒Thunderbirdの移行: 『まんぼう』が思うこと

    ちなみにこの作業では、事前にBecky!側でメールデータをmbox形式に変換しないといけないのだが、自分の場合は旧マシン(の電源)が壊れてしまい、新マシンと同時に起動できないので、wineというWindowsエミュレータを使ってBecky!Linuxで動かすことにした。これも問題なく動いた。 Linuxに触れていた人には当たり前のことなんだろうけど、ここまでLinuxの環境が整っていたとは知らず、感激することばかり。まあ、このあと、色々困り始めるのですが。

 とまあ、マシンのセットアップに関しては大したことはしてないのですが、大変だったのがメールアカウントの設定。10年以上前から使っていたプロバイダが合併やらシステム統合やらで自分のIDまで変わっており、webからログインして設定を確認しようとしたもののログインできない! 羽目に陥った。結局、昔の手紙の束からID変更のお知らせを発掘して事なきを得たのだが、作業時間の半分以上は、この手のドタバタに費やすはめに(><)。積み重ねてきた無精の代償がこの程度で済んだと喜ぶべきかも。

 後知恵になるのだが、安定したWindows環境をお持ちの方は、仮想マシンソフトを使ってLinux環境の試用をしておけば、もっとスムースに作業が進むかと思う。たとえばOracleのVirtual boxなどは無料で使えるので、ディスクスペースなどに余裕があれば、いくらでも仮想マシンを作れる。ファイル形式の互換性や、ディストリビューションの違いなどもかなり把握できるだろう。 ま、うちの場合は旧マシンが壊れかけ+古すぎて仮想マシンを動かすにはスペック不足という問題があったのでしゃーないのですが。

 

 この10年で、自分のPCの使い方も大分変わっていたようで、webサービスへの依存度が高まっていたのだろう。音楽を聞く以外のことはここまでの作業だけでほぼできるようになってしまった。自分にとっては、もうWindowsでなければならない時代は終わっていたんだな…とちょっと感慨にふけった次第。

 

 

[宿題]

音楽データの移行。

 持っているCDを全部デジタル化して聞いていたのだが、デジタル化した時期によってさまざまなファイル形式が入り乱れてます。MP3、AAC、APE、FLACOgg…。ファイルも、トラック単位でバラけているもの、WinZipやWinRARで固めたものが入り混じり、タグも埋め込んでいたりcueファイルに分けてあったりとさまざま。

 Windowsではfoobar2kを使っていたので、これらの不統一を気にする必要はなかったのだが、Linuxのメディアプレーヤはそこまで親切ではない模様(まだ、きちんと把握できていない)。cueファイルも、今のところうまく読み込めずにいる(これはs-jisテキストのせいかも?)。使える形式を確認し、変換をかけないと行けないようだ。

  • どんなツールを使えばラクができるのか?
  • そのツールはLinuxで動くのか?

 正直、目的のツールを探すための基礎知識が足りていないため、この辺りの作業はWindowsで済ましておくほうがラクそう。 wineでなんとかできるか、最悪の場合は旧マシンに電源をつなぎ変えて作業することになるかも。

詳しい方、もしこれを読んでいたらコメントで教えていただければ幸いです。 <m(_ _)m>

 

おまけ:

 ググっていたら、 polishlinux.org » Foobar2000 under Wine in Ubuntu foobar2kをUbuntuにインストールしている猛者を発見。でも、この手のツールは、ネイティブアプリを使いたいなぁ。

 

First install:拍子抜けするほど簡単だった

 もう一週間ほど経つけれど、ここまでやってきたことを書いておく。

 amazonで注文したパーツが一式届いたので、早速組み立て開始。10年ぶりの自作とあってちょっと緊張していたけれど、4時間ほどで組み上がった。

 どのLinuxディストリビューションを使えばいいのか、まるでわからなかったのだが、ググった感じで勢いのありそうなLinuxMintを選択。パッケージがXfceKDE、MATE、Cinnamonと4種類もあって、また迷う。これまたよくわからないままに、「solid」と書かれていたMATE(64bit)を選択。

 Windowsで「Linux Live USB Creator」を使ってセットアップ用USBを作成。ダウンロードには1時間ほどかかったが、これを使ってシステムを起動したら、なんの問題もなくLinuxMintが起動。今のLinuxって、最初からGUIで使えるのか。

 デスクトップに置かれたInstall アイコンをクリックして、ディスク等を選択すればあとはお任せでインストールが進む。選択したマザーボードUEFIということでビクビクしていたものの、これも対応済みだったようで問題なし。あっけなくLinuxのインストールが終了した。

 WindowsでもFirefoxを使っていたので、sync機能を使ってブックマークやらアドオンやらの設定をインポート。webブラウジング環境もこれで整った。こんなに簡単でいいのか?という感じ。

 

 WindowsマシンはPATAしかついていない(なんせ10年前のマシンだ)ので、SATAしかサポートしていない新マシンには接続できない。USB接続の外付けケースはあるのだが、速度などを考えると直結でコピーなどをしたいところ。amazonにて、PCI-eのPATA I/Fを発注した。今日はここまで。

 

センチュリー ポートを増やしタイ IDEポート x1 PCIe接続カード CIF-IDE

センチュリー ポートを増やしタイ IDEポート x1 PCIe接続カード CIF-IDE

 

 

 

[宿題]

・日本語化がおかしいようで、表示は問題ないが入力できず。ホームページ | Linux Mint Japanにある日本語化もやってみたのだが、何を間違えたのかうまく行っていない。

Linux、はじめました

世の中、XPのサポートが切れると騒いでいたけど、貧乏なギャスパーは10年前のSempronマシンを使い続けるど…と思っていたんだけど、今年になってから電源、各種コネクタ、マウスと次から次へとハードウェアトラブルが続いて、ようやく新マシンを組み立てる覚悟ができた。

 

というわけで、貧乏人らしくWindowsLinux で、少しでも安くあげようという次第。 Linuxは20年近く前(LILOがホットだった頃)にちょっと触っただけだけど、まあ頑張れば何とかなる…といいな…

 

とりあえず覚書を兼ねてハードウェア環境。

CPU: Pentium G3220

MB:Asus H81M-E

メモリ:8Gib (4Gx2)

SDD: Transend TS256GSSD340

HDD: WDC WD20EZRX-00D8PB0

モニタ: (10年前のXP機のものを流用:1280x1024、VGA接続)